抗血栓作用および血管保護作用について    
   
  大麦若葉エキスの有する抗潰瘍作用、抗炎症作用、高コレステロール血症に対する効果等の経験的な有効性に基づいて、循環器系に対する効果が推察され、循環器疾患の予防に対して、抗酸化活性物質とともに重要な位置を占めるものであるとの観点から血栓防止作用および血管保護作用についての実験を行い、所定の結果を得ることができた。
       
  抗血栓作用  
  大麦若葉エキスを0.5%CMC溶液に懸濁し、体重約110gの雄性ゴールデン
ハムスターに100、500または1,000mg/kgを経口投与し、投与30分後から90分後までの間、5分間隔で麻酔下に頬嚢細静脈内へ10-2M ADPを2x10-14moles/sec、5-10secの速度で投与した時、血栓の形成により血管が30%、50%および90%閉塞するまでの時間を顕微鏡下に測定し、血栓形成速度を測定した。

対照群(0.5%CMC投与群)の血栓成長速度は、投与30分後から90分後まで
ほぼ一定であり、大麦若葉エキス投与群では、投与35-75分にわたり血栓成長速度は有意に抑制された。経口投与後45-55分で最大効果が観測され、その時の抑制率は、100、500および1,000mg/kg投与に対して40%、42%および34%であり、抗血栓作用を認めた(図1)。

図2は、ADP注入部位に形成された血小板血栓を捉えた顕微鏡写真である。
 
     
  血管保護作用  
  大麦若葉エキスを抗血栓作用の実験と同様に経口投与し、投与30分後に、ヒスタミンを2.7mg/kg頚静脈投与し、80分後に頬嚢の微小循環系に出現する点状出血数を顕微鏡下に測定した。

対照群に対する抑制率は、100、500および1,000mg/kg投与に対して31.4%、82.3%および68.6%であり、血管保護作用を認めた。

図3は、対照群の動物にヒスタミンを投与した時の頬嚢の微小循環系を示した顕微鏡写真であり、毛細血管の周囲に典型的な点状出血が認められる。図4は、大麦若葉エキス500mg/kgを経口投与した群の微小循環系であり、毛細血管の周囲に点状出血は認められない。

大麦若葉エキスには、経口摂取により抗血栓作用および血管保護作用を示す成分が含有されていることが明らかになった。
 
       
  図1 大麦若葉エキス末摂取後の血栓成長速度の推移
   
  図2、図3、図4
     
 
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